アメリカ車は日本でなぜ売れないか? [海外事情]
日本で売れないのが信じがたい。それだけ販売網が弱く(悪徳業者が多く)、マーケティングが出来ていないのだ。
燃費も大きさ、排気量を考えればけっこういい方だ。巨大なリンカーンタウンカー(4600CC 長さ5.5m 幅2m 重さ2トン)でも郊外走行、高速道路ならリッター10キロ以上走る。しかもオクタン値87のガソリン想定で246馬力もある。日本車でレギュラー仕様で200馬力以上の車は稀である。
4ATのゆるゆる仕様でこれだけの燃費を出せるフォード、GMの潜在的な技術力は相当のものだ。同じエンジン(より高出力にはなっているが)のエクスプローラーV8は6ATのおかげでさらに燃費向上が図られているらしい。
同じような走行パターンでもコンパクトカーや軽が果たしてリッター15キロ以上走るかは疑問だ。燃費志向だというゴルフTSIがハイオク仕様でリッター13キロしか走らないのは失笑ものだ。
たぶん日本でアメ車の高級セダンが売れない悪循環は、以下のような理屈であろう。
(よくアメ車はデカイから売れないというが、地方都市なら郊外化が進んでいるので、あのサイズでも何らの支障はない。だいたい地球環境の許す限り、車は大きい方が殆どの面で良い方向へ影響する。いまどきの日本車は輸出前提に作っているので、サイズもけっこうアメ車に近づいている)
(1)新車で売れない
↓
(2)ディーラーがメンテナンスなどの採算を取るために北米に比して新車販売でぼったくり価格を設定する
↓
悪徳業者がボロボロの中古車をアメリカから並行輸入して、メーターをまきまきし、一見お手ごろの価格で売る
↓
それらの並行中古車がすぐに壊れる
↓
アメ車は壊れると悪評が流れる
↓
中古車価格が崩壊する
↓
ディーラーのまともな中古車も相場が下落する
↓
キャデラック地獄、リンカーン地獄となり、新車で買っても根落ちが激しくなる
↓ ↓
ディーラーが増えない (1)に戻る
↓
悪徳中古車屋が増えて、DQNをターゲットにする
↓
アメ車は不良の車というイメージが広がる。
(キャデラックやリンカーンのセダンは所ジョージが乗る車ではなく、地域社会の成功者がスーツを着込んで乗るもの)
↓
一般人には売れなくなる
↓
最初に戻る
(2)についてだが、悪循環を解消するために、90年代の円高の時代に徹底的に値下げして、アメリカ本土並、ライバルの日本車並の戦略的価格にしたことがある。
この時代には、最高級のキャデラック ドゥビルが500万円台、マスタングやカマロが200万円台前半、ジープチェロキーが200万円台だった。
それでも大して売れなかったし、そこそこ円安になったので、キャデラックで800万円程度、マスタングが400万円というボッタクリ価格に戻ってしまった。
(イギリス車の割安ぶりはもっとひどかった。ベースのホンダ車に合わせて、ローバーはホンダ車並の価格で、それ以上に豪華な内装の車を日本で販売していた。本皮シート、本木目パネルのセダン(実はシビックベースだけど)が160万円くらいで売っていたのである。V8エンジンのランドローバーディスカバリーが300万円で、同程度のパジェロの5ドアより安かった。ポンド高の今はこれらの車の値段は当時の倍以上になってしまった)
燃費も大きさ、排気量を考えればけっこういい方だ。巨大なリンカーンタウンカー(4600CC 長さ5.5m 幅2m 重さ2トン)でも郊外走行、高速道路ならリッター10キロ以上走る。しかもオクタン値87のガソリン想定で246馬力もある。日本車でレギュラー仕様で200馬力以上の車は稀である。
4ATのゆるゆる仕様でこれだけの燃費を出せるフォード、GMの潜在的な技術力は相当のものだ。同じエンジン(より高出力にはなっているが)のエクスプローラーV8は6ATのおかげでさらに燃費向上が図られているらしい。
同じような走行パターンでもコンパクトカーや軽が果たしてリッター15キロ以上走るかは疑問だ。燃費志向だというゴルフTSIがハイオク仕様でリッター13キロしか走らないのは失笑ものだ。
たぶん日本でアメ車の高級セダンが売れない悪循環は、以下のような理屈であろう。
(よくアメ車はデカイから売れないというが、地方都市なら郊外化が進んでいるので、あのサイズでも何らの支障はない。だいたい地球環境の許す限り、車は大きい方が殆どの面で良い方向へ影響する。いまどきの日本車は輸出前提に作っているので、サイズもけっこうアメ車に近づいている)
(1)新車で売れない
↓
(2)ディーラーがメンテナンスなどの採算を取るために北米に比して新車販売でぼったくり価格を設定する
↓
悪徳業者がボロボロの中古車をアメリカから並行輸入して、メーターをまきまきし、一見お手ごろの価格で売る
↓
それらの並行中古車がすぐに壊れる
↓
アメ車は壊れると悪評が流れる
↓
中古車価格が崩壊する
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ディーラーのまともな中古車も相場が下落する
↓
キャデラック地獄、リンカーン地獄となり、新車で買っても根落ちが激しくなる
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ディーラーが増えない (1)に戻る
↓
悪徳中古車屋が増えて、DQNをターゲットにする
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アメ車は不良の車というイメージが広がる。
(キャデラックやリンカーンのセダンは所ジョージが乗る車ではなく、地域社会の成功者がスーツを着込んで乗るもの)
↓
一般人には売れなくなる
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最初に戻る
(2)についてだが、悪循環を解消するために、90年代の円高の時代に徹底的に値下げして、アメリカ本土並、ライバルの日本車並の戦略的価格にしたことがある。
この時代には、最高級のキャデラック ドゥビルが500万円台、マスタングやカマロが200万円台前半、ジープチェロキーが200万円台だった。
それでも大して売れなかったし、そこそこ円安になったので、キャデラックで800万円程度、マスタングが400万円というボッタクリ価格に戻ってしまった。
(イギリス車の割安ぶりはもっとひどかった。ベースのホンダ車に合わせて、ローバーはホンダ車並の価格で、それ以上に豪華な内装の車を日本で販売していた。本皮シート、本木目パネルのセダン(実はシビックベースだけど)が160万円くらいで売っていたのである。V8エンジンのランドローバーディスカバリーが300万円で、同程度のパジェロの5ドアより安かった。ポンド高の今はこれらの車の値段は当時の倍以上になってしまった)
2009-01-26 22:10
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