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運転免許の更新時講習と、時代遅れな日本の交通警察 [自動車]

以前に、新宿の都庁で免許の更新をした時の話である。

初回更新のときは運転免許試験場に行かねばならなかったので、新宿の都庁で出来ればだいぶ楽である。
ようやくゴールド免許になったので、住所ごとに指定された警察署でもできるのだが、杉並区住民にとっては成城警察署より新宿の方が圧倒的に便利である。区役所の位置もそうだが、警察署の位置こそ鉄道網と無関係に決まっていて、道路交通とパトカーの目でしか設置されていないように思える。

講習のビデオの内容が新しくなったのか、優良は穏やかな内容になっているのか分からないが、あまり暗い、おどろおどろしい演出のものではなかった。新型ハイエースが出てくるので、古くはない内容である。ただし事故を起こす車が80系マークⅡとか、150系クラウンとか微妙な車が多い(安い中古で撮影しているのか?)。
ただ全体に「事故でこんなに怖い結果になりますよ」という脅しの内容が、今や非現実的なものが多いのは困ったものである。第一、ライトが暗すぎる。いまどきのHIDライトなんかは、桁外れに明るい。100キロ走行時の停止距離が晴天時で110mというのもありえないだろう。欧州で売られている日本車なら40mくらいで停止できるのが標準的な性能だろう。夜間に60キロで走っていて歩行者を避けきれなかったというのは、VSCがないか、基礎的なハンドリングが悪すぎるだろう。
以前にレンタカーを借りて深夜の深谷バイパスを走行していて、いきなり10m先の車道に黒ずくめの自殺願望(?)の女性が立っていて、急によけたことがあったが、車がVSC標準の新型エクストレイルでよかった。はからずしてカタログ記載の事項の実証テストができた。
急いで同乗者が110番に通報したが、後続車がよけきれずに女性をはねて、運転者の人生が終了していないか心配ではあった。 自殺願望であったとしても、それで運転者が社会的地位を失う可能性がある。

日本国内で販売されている車の全てがVSC搭載で、良好なハンドリングを持っていないのが問題である。特に国内専用のミニバン、トヨタの商用車、おっさん車はひどすぎる。もしアメリカで販売したら、まっさきに事故を避けきれない欠陥製品を販売製造者責任を問う消費者訴訟を起こされはるのが落ちである。(だからトヨタは国内・アジアと欧米の販売車種・仕様が激しく違う)
いちばん低性能な製品に合わせて講習しなくてはならない警察も大変である。もっとマスコミ、カージャーナリズムは、車の「走る、曲がる、止まる」という基本性能と安全性能で事故を防げるのだということを宣伝する必要がある。ホンダやBMWはそういう発想である。

子供のころはゴールド免許というのは、運転経験も豊富ながら安全運転で無事故無違反である人の勲章のようなものだと思っていた。都会のペーパードライバーというものの存在を想定していなかったからである。都庁で更新する人の殆どはペーパードライバーだからゴールドなのであって、実際に運転したら危なくてしょうがない人が9割くらいだろう。最低限の交通規則すら覚えているか疑わしい。全てを覚えている必要はないが、最低限に運転していれば忘れないことというのもある。
「路面電車と路線バスが前方に止まったときはどうしますか?」
そんなことはどうでもいいとして、本当に知っておかなければならないのは、違反点数と免許停止、失効の関係である。講習の時間待ちに教則を読んでいて、疲労運転で2点の罰則がつくとは思わなかった。
サンデードライバーは20キロもオーバーすると大変なことになると思っていたりするが、正直を言うと高速道路なら40キロオーバーまでは3点(一般道は30キロまで)であって、その後に無違反なら消えてしまう履歴である。罰金を払えば済んでしまうのである。けっきょく金の問題にすぎない。ただ次回にゴールドでなくなるだけである。さらに言うと、50キロオーバーだろうが100キロオーバーだろうが、スピード違反だけなら免許停止だけである。こんな運転も
http://jp.youtube.com/watch?v=lcFupp-xpP4
(千葉くんじゃないよ)
初回違反なら、免許没収には点数が14点を超える必要があり、スピード違反では12点止まりなのである。(ただし、あまりに危険な運転は警察官の判断でいわゆる赤切符を切られ、検察送りになり、正式裁判にされることもあるようだ。が、その辺りは交渉力の問題(いかに警察官に好意を持ってもらえるか?海外の入国審査の別室送りと同じである。)であろう。検察送りになっても、9割以上は不起訴なので、普通の人はまず大丈夫であり、履歴は残らない。要するに、飲酒運転や人身事故のように、いきなり逮捕され、その人の人生が終わることはありえないのである)。無免許運転のDQNに対して罰則が意味がないのと同様(罰金は物理的に払えないし、もともと免許を取る気がないのだから、失格期間がいくらあっても、どうでもいい)に、仕事で運転を余儀なくされる人以外には、どうでもいいことである。

本当は全ての車にETC車載機とセットで運転免許の読み取り機をつけて、無免許運転などを防止すると同時に、走行距離に応じて5万キロ運転で無事故無違反という基準で、初めてゴールドにするべきだろうと思う。あるいは上位にプラチナ、ダイア(10万キロ無事故無違反)とか。
車載器の費用はどうするのかという疑問はあろうが、新車は義務づけで、車検で既存車に付けていけば3年で全国の車につく計算になる。これだけ量産すれば、1000円で本体、取り付け10000円は可能だろうし、車検の諸費用の中でそれほど高いとはいえないだろう。
そうしてゴールド免許を本当のステータスにすれば、レンタカーの貸し出しなどで、優遇する価値がでてくるだろう。GT-Rの貸し出しの基準にもなりそうである。

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