SSブログ

運転免許離れは本当? [自動車]

ちょっと考えて見ると、若者の免許離れというのは経験的にも疑問だらけの話題である。
地方ならば運転免許がないということは文化的な最低限度の生活を送れないということを意味する。就職試験では運転免許を持っていることが当たり前で、募集条件にすら書いていないことも多い。また最近は観光地でも「○×から車で20分」としか書いていない立地の所も多く、レンタカーなどを運転できなければ、そういう所には行けないか、莫大な金を払ってタクシーを頼まなければならない。人生の楽しみの選択肢を狭めてしまうといってもいい。

年齢性別別の運転免許の取得率は毎年は公表されていないが、たまに警察白書、交通安全白書などに数年に一回公表される。
それによると22歳男性の場合は92%くらいで、高校進学率ほどは決して高いものではなかった。これは全国のデータだから、都会の大学4年生ではもっと数字が低いことが予想される。8割を切っているかもしれない。なお、女性はやや落ちるが、それほど大差はない。だがペーパー免許率は高いかもしれない。しかし、自分の周囲の女性を見てみると 、やはり男性より賢明であり、今すぐは必要なくても時間のあるうちに取得しておこうとする保険的な行動を取る者が多い。

注目すべきは、30歳男性での免許取得率である。99%を超えている。
要するに大学卒業の時点で持っていなくても(ないし浪人などして在学中に)、就職後に転勤や仕事の必要などで取得を余儀なくされる人がいかに多いかということである。当然学生時代より教習に通う時間はとりづらいし、割安な合宿教習も無理だし、仕事が忙しくて前の教習から日数が空いて、感覚を取り戻すのが困難だろう。よってますます取得は困難である。
これはここ20年ほど変化のない数字である。つまり学生でいるうちに小金を(本人ないし親が)ケチって、後悔している人間が世の中には多いのである。 記事の内容が真実であるとしても、そういう人はこれから苦い目に会うだけである。
なお、60歳代、70歳代の免許保有率は上がっているが、20年前には40代50代だった人たちなのだから、取っていて当然である。特に50代以上の女性の取得率向上は著しい。

よくソースの部分を見てみると、全国的な統計の数字以外は、東京の教習所にしか取材していないことが分かる。典型的な東京中心のマスコミの視点である。関東私鉄、JRの自動改札導入で大騒ぎした時のようなものだ。
地方の教習所だって減少していることは確かであろう。だがそれは少子化の進展と、生活の必要に迫られて教習所に通う中高年の減少によるものであって、若者の免許離れではない。
あるいは地方の教習所が合宿免許をダンピングすることで、ますます東京の教習所から客離れしているのかもしれない。

【社会】自動車教習所が窮地に! 若者の「免許離れ」が深刻化
http://mamono.2ch.net/test/read.cgi/newsplus/1233941514/

nice!(0)  コメント(0)  トラックバック(0) 

nice! 0

コメント 0

コメントを書く

お名前:
URL:
コメント:
画像認証:
下の画像に表示されている文字を入力してください。

トラックバック 0

この広告は前回の更新から一定期間経過したブログに表示されています。更新すると自動で解除されます。