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どうして日本にLCCが普及しないか? [航空]

LCCはLow Cost Careerの略で、日本語では格安航空と略されることが多い。
欧州ではイージージェットやライアンエア、エアベルリンなど、
アメリカにはサウスウェストなどが有名である。
東南アジアでもエアアジアなどが勢力を持っている。

よく「300円で飛行機に乗れる」
などと書かれるものである。
インターネット販売、地上コストの削減、サービスの合理化(飲み物の有料化)、機材統一などで既存の大手航空会社に比べてコスト削減を実現する。最近は実績を積んで、イージージェットなどはロンドンのガトウィック空港、パリのシャルルドゴール空港など主要空港の発着権を得ているが、多くは大都市の近くながら従来はあまり利用されていなかったマイナーな飛行場(ロンドンのルートン空港、スタンテッド空港、ローマのチャンピーノ空港など)を利用することで、既存の航空会社のダイヤに邪魔されない自由な運航を実現する。

日本ではどうして普及しないのであろうか?スカイマークが登場した時
「日本にもLCC登場」
といってもてはやされたが、海外のような激安感はない。10000円を下回る運賃は滅多に出ないし、それくらいの運賃なら大手二社の超割、バーゲンフェアやツアー運賃などでも見るものである。
1998年の羽田の新C滑走路運用開始以来、多くの新規航空会社が出ても、航空運賃を著しく安くできないのは以下の理由がある。
東京一極集中の地理的要因は致し方ないので、省く。

・着陸料など公租公課が高くて、利用者からの空港利用料の徴収が中心的でない航空政策。
着陸料でなくて空港税がメインだったら、新規参入会社がFDAのように搭乗率で苦戦しても、直ちに着陸料という固定経費が経営を圧迫することはない。旅客が増えれば航空会社は儲かるが、少なくても直ちに困らない。だから経営的に安全策を取ると、片道1000円くらいの激安運賃で新規路線を宣伝することができない。
・首都圏など儲かる地域で、潜在的にLCCが使える空港が開放されないから。
木更津航空基地、下総基地、厚木、横田、宇都宮など民間開放できる軍用施設は多いが、活用されない。日本の航空管制は空港ごとに管制領域を限定するので、複数の空港が共通して首都圏の上空を利用できない杓子定規な航空行政が問題である。
・行政指導ありきの政策
役所の不文律な機嫌を取らないと、何も出来ない。


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