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昭和天皇の日記 [皇室]

(再録)
富田メモの話題は旧聞ですが、けっきょく否定派の完全敗北に終わりました。これでフジサンケイ右翼の底の浅さが見えたことも有益でした。渡辺昇一以下ともいえる岡崎久彦のデタラメぶりが明らかになったわけです。
(どこがひどかったかというと、1988年4月の昭和天皇は病床で寝たきりで側近に意思など伝えられなかったというんですね。8月の戦没者慰霊祭にも出て言葉を述べているのに!)
これらの人たちにとっては、天皇陛下自身の考えなんてどうでもいいんでしょうね。世論を操作するためには。

ところで
甘露寺受長『天皇さま』講談社



(初版はこちら)


を読んでいると気になる記述があります。ちなみに著者は大正天皇のご学友で、父親代わりの侍従ともいえる人物です。
それによると学習院初等科の時代から昭和天皇は詳細な日記を付けているというのです。そして1960年代までは少なくとも絶え間なく付けていたというのです。
『大正天皇実録』すら墨塗りで公開されるくらいなので、公開はいつの日になるか分かりませんが、後世の歴史学にとっては大変な史料でしょう。
『西園寺公と政局』なんて吹っ飛んでしまいそう。
まだ吹上大宮御所(最近まで皇太后が住んでいた)にあるのでしょうか?もし書陵部にあっても、存在すら最高機密で公開されないでしょう。
まあ本当に皇室にとって大事なものは天皇自身かせいぜい侍従職の手を離れない大事なものは天皇の私宅である(吹上)御所に置いてあると見るべきでしょう。聖徳太子の『法華義疏』や『唐本御影』の扱いと同じです。これらの保管には書陵部も正倉院事務所も東山御文庫も関係ありません。

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