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高速無料化問題の民主党の本音 仙台・札幌・広島なども有料のまま [自動車]

9月2日の報道ステーションでの発言
私が言っていた通りになった。

一色「高速道路を無料化したら渋滞が」
馬淵「渋滞しそうな所は国土交通省にシミュレーションさせて高速料金を取ります」
古館「へえ!国民のみなさんは首都高速と阪神高速以外は全部無料だと思ってますよ!」
馬淵「渋滞しそうなら有料です」
古館「渋滞しそうな所なら大体分かりますよね。東名高速とか有料ですか」
馬淵「どこの路線が渋滞しそうかは申し上げられません」
古館「今でも渋滞してるんだから分かるじゃないですか!」
馬淵「どこが無料にならないと路線名を上げると、地元の方の感情がありますから選挙前は言いにくかったんです」
古館「あーあーあー!選挙対策ですか!へー!ふーん!」
(有志による原稿起こしらしい。古舘の話し方の描写がそれらしい)

さらに6日の朝日新聞のスクープが出た。無料化した場合に渋滞が予想される区間をちゃんと国土交通省が調査していたという内容である。その他のマスコミはさして追随していないが、重要なニュースである。
経緯からして内部流出と思われ、民主党も調査結果の存在はつかんでいたようである。
おそらくこの結果に修正を加えて、無料化区間を決定していくように思われる。

http://www.asahi.com/politics/update/0905/TKY200909050246.html
高速道路を無料化した場合の経済効果について国土交通省が2年前に試算を行っていたことが明らかになった。一般道の渋滞が解消されることなどから、直接の経済効果を2.7兆円と見込んでいる。これまで政府は「試算は存在しない」として隠してきた。民主党の公約に有利な結果だったため、公表しなかった可能性がある。 試算は07年度に国交省の国土技術政策総合研究所が実施した。政府が08年度以降に検討していた高速料金値下げの影響を調べるためだった。だが、政府は国会答弁や質問主意書への答弁書などで高速道路無料化の経済効果に関する試算について「国交省が取りまとめたものは存在しない」などと存在を否定してきた。 朝日新聞の取材に対し、同省道路局は試算の存在をこれまで認めてこなかった理由について、「『検討段階』だったため」と説明している。 朝日新聞が入手した資料によると、「3割引き」「5割引き」「10割引き(無料)」の3パターンについて経済効果や渋滞予想区間を詳細に調べている。無料の試算は、首都高速、阪神高速を除く高速道を無料化した場合のもので、民主党公約と一致する。 経済効果は、(1)走行時間の短縮(2)燃費など走行経費の減少(3)交通事故の減少、の三つの効果を、国交省の基準に基づき金額に換算した。 高速道自体の経済効果は、渋滞増加などで年間マイナス2.1兆円となるが、車が流れやすくなる一般道が4.8兆円のプラスとなり、差し引きで「2.7兆円の効果が生じる」とした。利用者の料金負担の軽減分などを加味した別の計算方法では、経済効果は7.8兆円に達した。 高速道と並行する国道の通行量が減ることで二酸化炭素(CO2)排出がどれだけ減るかも試算したところ、割引前の1.8%減にあたる310万トンの削減となった。ただ、高速道の通行量が増えたり、鉄道やバス利用からマイカーに切り替えたりすることによるCO2の増加量は試算しておらず、差し引きのCO2の増減効果は不明だ。 無料化した後の高速道の混雑度についても予測。通行量が道路の許容量をオーバーし、慢性的に激しい渋滞が起きやすい「混雑度1」を超える区間は高速道全体の21%にあたる1580キロとなった。広域で渋滞が起きると予測されているのは東京外環道、東名高速、名神高速、東名阪道など。東北や北陸、四国などは混雑度は低いものの、地方の中核都市周辺や2車線の道路は混雑が予想されている。 民主党はマニフェスト(政権公約)の目玉に高速無料化を掲げ、10年度から段階的に実施する方針を打ち出している。これに対し国交省は総選挙前まで高速道無料化について一貫して反対してきた。選挙後は「新しい大臣の指示をいただいて検討する」(谷口博昭事務次官)としている。(津阪直樹)



紙面にはネット上以上の情報があり、詳細な渋滞予測区間が公開されている。
札幌道 札幌北~大谷地
・やはり北海道でも渋滞は起きる。
東北道 古川~泉 仙台宮城~村田
・意外な結果。まあ周囲の県営高速との兼ね合いもあろう。
北陸道 新潟西~中之島見附
・新潟バイパスの有料区間的な感じで、現状で交通量が一日8万台くらい
上信越道 信濃町~上越
・暫定2車線区間のせい
東京外環道 和光北~草加
・首都高速の一部のようなもの
中央道 高井戸~相模湖東 多治見~一宮
東名高速 御殿場~浜松 豊川~名古屋
・典型的な交通容量不足。第二東名が全通すれば、第二のみ有料とする可能性もある。
名神高速 関が原~京都南
・どこまで新名神の開通を盛り込んでいるのか謎。それでいて京都~吹田が渋滞しないのは、第二京阪道路の開通を盛り込んでいるからか?
東名阪道 上社~大治南 名古屋西~桑名東 桑名~亀山
・これは新名神が開通してから渋滞の定番区間だから当然
西名阪道 天理~柏原
近畿道 吹田~八尾
中国道 吹田~神戸
山陽道 河内~広島
・意外な結果。やはり広島は大都市だ。この付近を有料のままとすれば、広島都市高速が有料のままでいても苦情が来ないだろう。 
九州道 八幡~福岡 大宰府~鳥栖 久留米~八女
・福岡都市高速と平行区間が渋滞しないようだが、ここだけ無料も変だから、関門橋からずっと有料のままだろう。
長崎道 鳥栖~東脊振 
・九州道の混雑のあおりか?
大分道 日田~日出 
・よくわからん。




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憑かれた大学隠棲

国交省系の研究所に出向中の大学の同期がこのレポートに関わっていますが、割引率50%30%での試算の延長線上に割引率100%ってのをやってみたけど、同じ関数が使えるわけでもないのであくまでも不正確な参考値ってだけの話なんですよね。
なんか「道路公団の財務諸表のような何か」騒動と同じですね
by 憑かれた大学隠棲 (2009-09-09 18:39) 

東雲のミネルヴァ

なるほど。
政治的意図で公開しなかったというより、まだまだ表に出せるような精度のものではないということとは。

だけど、それなりに図星な結果だとは思えます。
by 東雲のミネルヴァ (2009-09-09 18:58) 

砂兎

試算の内容よりも、自分が反対するものの経済効果の試算は、「事業正当化の為のいい加減な試算」だと批判するのに、自分の主張にあう試算は「妥当であることが前提」であるかのような隠したという批判に笑ってしまった。

by 砂兎 (2009-09-10 07:22) 

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